ルイス・ネリがアザト・ホヴァニシアンに勝利し、
改めて、「打倒イノウエ」を叫んだ。
「体格差を含めネリが不利」との戦前予想もあったが、
それを跳ね返してのTKOだけに、
本人はかなり意気込んでいる様子。
体格に恵まれるパワフルな相手を仕留めたのは、
さすがの一言。
好き嫌いは別にすれば、
そもそもネリを弱いとは思っていない。
井上尚弥本人もそう明言してるし、ね。
だが、今回のネリの闘いぶりを観ていて、
思ったことがある。
対戦相手の格が違いすぎるかもしれないが、
赤穂と戦った時のカシメロの方が、
パワーもスピードも上に感じたのだ。
ネリは階級を上げたことで、
スタミナは増したかもしれない。
だからこそパワフルなホヴァニシアンから、
あれだけパンチを浴びても耐えられたし、
11Rという終盤でのTKOとなったのだろう、と。
だが、パワーではホヴァニシアンに劣っても、
井上はより的確に多くのパンチを当てるはずで・・・。
ネリも井上対策で闘い方を変えるだろうが、
長年染み付いたスタイルが簡単に変わるとも思えず。
これまでのように好戦的なスタイルで闘うのなら、
井上が有利だと感じた。
Sバンタムへの挑戦はモンスター自身が言うように、
これまでにない「脅威」の連続なのだろう。
でも、Sバンタムでのネリが、
現在の同級王者らの強豪と比べ「特別」かと言えば、
NOだろうと思った。