仕事と会合を終えてホテルに戻り、温泉へ。
浴槽もサウナも混み合っており、
なかなか落ち着かない。
コロナ蔓延での閑散にすっかり慣れた自分を笑いつつ、
サウナで汗を流していると、
隣り合わせた若い2人の会話が耳に入る。
「オレさ、『整う』ってよく分かんなくて」
「実はオレもさ」
そう言って笑う。
「ボクもよく分かんないんです」
そう口を挟もうとしてやめた。
愉しみ方は人それぞれ。
誰かに合わせる必要など無い。
明日の朝も早く起きてサウナへ入ろう。
そう決めてベッドへ潜り込んだ。