どんな状況と経過を辿れば、その行動へと繋がるのか?
首を傾げたくなるような事件が後を絶たない。
高齢者の住宅を狙った強盗や、
銀座のロレックス店舗での強盗などに限らず、
地方紙に載るレベルでとどまる事件にすら、
切迫した空気を感じずにいられない。
20代の前半。
バブル景気に日本中が酔いしれている最中、
ボクは経済的に困窮し栄養失調寸前となった。
でも、その時期ですら、
強盗しようとを考えたことは無かった。
それはボクの人間性や道徳感とはまったく無縁だったなと、
今ははっきり理解できる。
その当時のボクのまわりには、
最後の最後には頼ることができ、
支えてくれる人たちが居てくれたのだ。
その人たちが居なければボクも、
犯罪に手を染めたのだろう。
人を犯罪に走らせるのは困窮と孤立。
その2つが重なれば、
打開策を見出す余裕すら失い、
人はいとも簡単に犯罪を犯す。
そんな話を聞いたことがある。
同時に「一切れのパン」という物語を思い出す。
次回へ続く。