写真:AP
ドネアが世界王座への返り咲きに挑み、敗れた。
アレクサンドロ・サンティアゴと対戦。
115-113、116-112、116-112の3-0の判定負け。
そのスコアはどうあれ、
これまでのドネアらしかなる試合内容に、
複雑な心境となった。
身体に切れがなく、パンチやステップも鈍重。
特に気になったのが序盤から膝と足首の動きの悪さ。
棒立ちとまでは言わないが、
膝も足首も動きが固い事で攻撃でも防御でもキレが出ず、
相手のパンチや揉み合いで、
体勢を崩されるシーンが多くなったように思う。
「今日、試合ができたのは最高だ。
40歳だが、年齢はどうでもいい。
私は戦士であり、今日も戦士として戦った。
応援してくれたみなさん、ありがとうございます。
友人のみんなありがとう」
試合後、ドネアらしく、
紳士的な感謝のメッセージを口にした。
この試合の内容と結果が、
加齢による衰えなのか?
この試合におけるコンディション不良だったのか?
おそらくはどちらの要素も絡み合っているのだろうが、
今後の去就については明言を避けた。
ドネアはボクシング史に名を残す名選手。
そのキャリアにふさわしい「終わり」については、
彼以外に決めることはできないし、
それを見守りたいと思う。