Spiral-World

めくるめく世界での個人的な日記

不屈の男

写真:AP

ドネアが世界王座への返り咲きに挑み、敗れた。

 

7月30日にWBC世界バンタム級タイトルマッチで、

アレクサンドロ・サンティアゴと対戦。

115-113、116-112、116-112の3-0の判定負け。

 

そのスコアはどうあれ、

これまでのドネアらしかなる試合内容に、

複雑な心境となった。

 

身体に切れがなく、パンチやステップも鈍重。

特に気になったのが序盤から膝と足首の動きの悪さ。

 

棒立ちとまでは言わないが、

膝も足首も動きが固い事で攻撃でも防御でもキレが出ず、

相手のパンチや揉み合いで、

体勢を崩されるシーンが多くなったように思う。

 

「今日、試合ができたのは最高だ。

 40歳だが、年齢はどうでもいい。

 私は戦士であり、今日も戦士として戦った。

 応援してくれたみなさん、ありがとうございます。

 友人のみんなありがとう

 

試合後、ドネアらしく、

紳士的な感謝のメッセージを口にした。

 

この試合の内容と結果が、

加齢による衰えなのか?

この試合におけるコンディション不良だったのか?

 

おそらくはどちらの要素も絡み合っているのだろうが、

今後の去就については明言を避けた。

 

ドネアはボクシング史に名を残す名選手。

そのキャリアにふさわしい「終わり」については、

彼以外に決めることはできないし、

それを見守りたいと思う。