Spiral-World

めくるめく世界での個人的な日記

無自覚という大罪

人里に降りてくる熊の増加に伴い、

駆除するケースも増加。

 

それに比例して行政への批判と苦情も増えているが、

秋田県の佐竹知事は毅然と対応することを表明した。

news.tv-asahi.co.jp

今月4日、小屋の中に居座ったクマ3頭を地元の猟友会が駆除。

と、県には鳴り止まないほど多くの苦情電話が寄せられ、

そのほとんどが匿名で一方的な内容だったという。

佐竹知事はそれらに対し「すぐ電話を切ります」と明言した。

www.uhb.jp

全国区の話題となったOSO18が駆除された際にも、

北海道や釧路町に多くの苦情が殺到。

道庁もその対応に苦慮していると聞く。

 

駆除される熊はかわいそうだとボクも思う。

だが、熊の生息地に隣接して暮らしている人間が、

イタズラに狩猟しているのではなく。

市街地への出没やなんだかの被害が出た場合がほとんどで、

それは致し方ないだろう。

 

「熊の生活圏を人間が侵したのが原因。熊に罪はない」

 

バカの一つ覚えのように繰り返されるセリフだが、

それを言うなら魚や牛や豚や鶏はもちろん、

ハエやゴキブリは殺して良いのか?(笑)

 

「それはあまりに極端」などと、

しれっと言い逃れをする方がおられるが、

命に順位を付けているとするなら、

すでに理論破綻。

何様よ?って話になる。

 

どれだけきれいごとを並べようと、

最優先されるべきは人間の安全だ。

 

すべての人間は最低限の生命維持のためであろうと、

単なる快楽や余興のためであろうと、

地球上のあらゆるものを消費している。

 

直接的であろうが間接的であろうが、

自主的であろうが受動的であろうが、

その事実からは誰も逃れられない。

 

そんな自覚も無く、

他者の行為を一方的に批判し、

むしろ人命をおろそかにする輩は、

あまりにも独善的で横暴で愚かだし、

ある意味では人里に近寄る熊よりも危険だと、

なんちゃって道産子のボクは思うのだ。