小野伸二のラストマッチであった昨日の試合。
試合終了後にセレモニーが行われたが、
その際にミシャと小野伸二が、
「一部の」観客に呼びかけた。
「これが6シーズン浦和を率いた監督に対するリスペクト。
そういうことだと思います。
人の土地に来て、最後のセレモニーを、
邪魔しないでもらっていいですか」
ミシャはシーズンを総括するあいさつをする中、
浦和サイド観客席からの指笛とブーイングを受け、
かなり手厳しいコメントをした。
それを受けて、伸二もあいさつの中で触れた。
「ミシャさんの挨拶の時、いろいろありましたが、
こう見えてもミシャさん、浦和レッズ大好きです。
忘れないでください」
「一つ、お願いがあります。
どんなときでも、どんな人に対しても、
リスペクトということだけ、
忘れないでください。
よろしくお願いします」
これは、レッズというクラブチームや選手にでも、
多くの真摯なサポーターに対してでもなく、
レッズのゴール裏の客席に紛れ混んでいる、
「一部のアホンダラ」どもに対してだ。
伸二がJリーグでデビューした当時、
何度もレッズの試合を観に行ったが、
一体感に溢れたレッズサポーターたちの熱い声援には、
いつも心を揺さぶられた。
そして、いつしかレッズサポーターの応援は、
伸二のプレーと同じくらいの魅力となった。
当時それは、レッズの試合以外では感じられない、
とても貴重で素晴らしい体験だったし、
その後のボクがフットボールを観戦する際の、
基準にさえなった。
レッズサポーターには、
これからもにはそうあってほしい。
ミシャも伸二もそう願っての発言だったと思うし、
ボクもそう願っている。