Sバンタム級でも4団体統一の世界王者となった、
我らがモンスター井上尚弥。
2階級での4団体王座統一は史上2人目。
バンタム級での4団体王座統一には、
9試合、約4年半を費やしたが、
Sバンタム級ではわずか2試合、
5カ月で4本のベルトを手にした。
PFP1位にランクされているクロフォードは、
2階級での4団体統一に8年掛かったことを踏まえれば、
井上の怪物ぶりは疑いようがない。
だが、タパレスのKOに10Rを要したことや、
これまでのような超人的な倒し方でなかったことから、
「苦戦」との戦評がけっこうあり。
井上は試合翌日の記者会見で、
傷一つ無いきれいな顔で苦笑しながら言った。
「タパレスも世界王者ですよ。
1、2発パンチをもらったら苦戦してるとか、
漫画じゃないんだから(笑)
階級の壁とか苦戦とか言われてますけど、
この内容で言われたらどうしたら良いんです?」
ボクは井上の4R までのKOを予想していたが、
タパレスはそれを見事に裏切るほど巧く、強かった。
井上が苦戦したのではなく、
タパレスが善戦したのだと思うなぁ(笑)
なんにしても、
2団体統一の世界王者をKOしても、
苦戦と言われてしまう井上選手って、
どんだけの怪物なのよって話。
彼のボクシングをリアルタイムで観戦できる幸せを、
噛み締めている。