「もう遊んでやんねぇからなぁ」
昨夜の会合からの3次会で、TORさんは半分笑いながら言った。
やっぱ根に持ってるんだ。
「オメーに誘われたから入ったのに、
オレに断り無く先に辞めるってどーゆーこと?」
10年間所属した団体で役に就いた時、
イヤがるTORさんを拝み倒して巻き込んだ。
それから8年もお付き合いいただいた。
正確にはTORさんだけではない。
今の役員の大半は、
8年掛けてボクがお願いした人たちばかりだ。
「そのお前が、やるか? ああいうこと」
広く知らせて波紋が広がり、
あちこちから横槍や雑音が入るのがイヤだった。
それはボク自身はもちろん、
後任のSNOちゃんにイヤな思いをさたくなかったからだ。
「それは分かってるよ。
でも、師匠のオレには言うだろ」
これ、ヤバい。
TORさん、本気で怒り始めてる。
なので、言い訳せずに平謝り。
「ダメだね。許さねぇ。
破門だ。出入り禁止だ。口もきいてやんねぇからな」
子どもか?(笑)
「あ”あ”あ”ぁっ! てめー、笑いやがったなぁ。
もう怒った。ほんとに破門だぁ」
そう言って目を剥いて怒った。
「感謝してますし、反省もしてます。
でもね、TORさんたちまで辞めたらSNOちゃんどう思います?
あいつだって腹を括って受けたのに、
それじゃぁ、あまりにも寂しいでしょ?」
「そりゃ、そうーだけどよぉ」
「ね。だから、あと1年だけ。
お願いします」
「・・・・・・」
「ほんと、お願いしますね」
「でも、オメーは破門だからな!」
そう言いながら、帰りはいつものように同じタクシーに乗り、
最後は手を振り合う(笑)
ありがとうごいざいます。
デキの悪い弟子ですが、
これからもよろしくお願いします。