4位と5位。
共にACL出場圏内を狙う上位対決であり、
イニエスタ効果もあってか、
3万超えのサポーターが札幌ドームに集まった。
その勢いに乗って前半11分にコンサが先制。
と、前半終了間際にポドルスキが一発レッドカード。
カウンターを止めるためだったが、
主審は足裏を見せたと判断し躊躇なくカードを掲げた。
背後から激しく、決定機を潰すものだった。
が、抗議するヴィッセル選手の気持ちも理解できた。
後半5分、都倉が追加点を決めた後、
疲れと油断からか攻めも守りも甘くなったコンサは、
セットプレーから失点。
その後は数的有利を活かして攻めたコンサは後半38分にFKを獲得。
福森が相手のスキを突いたプレーでゴールを決めた。
試合再開の笛のタイミングに対し、
ヴィッセル選手が猛抗議するも覆らず。
そのまま決着した。
上位対決の緊張感はあったものの、どこか物足りなく。
ただ、相手の反撃を押し戻したのは良かった。
しかも、それが相手が悔しがる形だったのは、
1点以上の価値がある。
1人少ない相手に1点差に迫られ焦りが出た頃、
なんとしても「勝ちたい」との思いが、
スキを突いたプレーと得点に結び付いた。
疲れが出るシーズン後半戦。
チームとしての一体感は言うまでもなく、
「したたかさ」と「たくましさ」は欠かせない。
そのカケラを見た試合だった。