「だよね〜」
世界中の猫好きたちが、
この記事に何度もうなずく姿が目に浮かんで笑った。
「ネコは自分の名前を聞き分けている」と、
上智大学の齋藤慈子さんを中心とするチームが、
4月4日付けの学術誌「Scientific Reports」に発表した。
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/19/040500211/
ネコ好きの齋藤さんは大学院で霊長類の認知に関する研究をした後、
古来より人と深く関わりつつも、
誤解されがちなネコを研究対象に選んだ。
「ネコはとてもかわいらしく、とてもわがままです。
撫でて欲しい時は寄って来ますが、
放っておいて欲しい時には離れていきます」
齋藤さんらはこれまでの実験でネコが人のジェスチャーを理解し、
飼い主の声を聞き分け、自分を見て名前を呼ぶ人に食べ物をねだるなど、
認識能力があると明らかにしてきた。
研究チームでは、この仮説を検証するため、
日本の家庭と猫カフェでネコたちを観察し実験を行った。
音が名前と似ている4つの名詞で呼びかけたり、
家庭や猫カフェで飼われている他のネコの名前で呼びかけるなど、
4種類の異なる実験をのべ112匹のネコに対して実施。
その結果、ネコは自分の名前に対して有意な反応を示すと判明。
また、飼い主が名前を呼んだ時だけでなく、
見知らぬ人が呼んだ時でも興味を示したという。
「ネコは自分の名前のひびきと、
食べ物や撫でられることなどのご褒美を
結びつけて覚えているのかもしれない」
齋藤さんはそれに加えて、犬と猫の違いも説明した。
「ネコの反応は犬ほど熱狂的なものではなのは、
人はイヌが従順かつよく反応するよう、
何世紀にもわたり交配してきた結果でしょう。
一方の猫はヤマネコがネズミを追いかけて農村に入り込み、
ほぼ自然に家畜化していった。
おまけに、犬が家畜化したのは猫より2万年も早いのです」
ただ、昨今の人間と猫の暮らし方の変化が、
今後、猫の認知能力を高める可能性があると齋藤さんは予測する。
「10〜20年前までペットのネコの大半は、
屋外でほとんどの時間を過ごし、
家にいるのは夜や天気が悪い時だけでしたが、
近年は室内で生活するようになっています。
人とより密接に関わるようになれば、
その合図を読み取り反応する能力がさらに強まるかもしれません」
うなずいた。何度も何度も。
つーか、ネコ好きの多くは、
ネコが自分の名前を認知していることを知っていたはず。
ただ、齋藤さんが言うまでもなく、
猫と人の関わりは犬とのそれよりかなり希薄だ。
犬のように絶対的服従や従順さを前提に保たれる関係ではなく、
緩やかで規則的ではないが、
相互の信頼関係によって結ばれているように思う。
今回の研究によってそれが科学的に証明されたのは、
ネコとネコ好き人間にとって少しうれしいニュースかも。