ブラックホールの撮影に成功したとの発表があった。
これは世界初の快挙であると同時に、
宇宙や銀河の起源や進化を解明する重要な手がかりになると言われる。
ブラックホールは強大な重力で光さえも外に出られない。
そのため観測は困難を極めたが、
日米欧などの国際研究チームが高解像度の電波望遠鏡を利用し、
ブラックホールのごく近傍のガスが発する電波を精密に観測。
影絵のようにブラックホールを浮かび上がらせた。
https://alma-telescope.jp/news/press/eht-201904
それは理系オンチのボクでさえも知っている。
ただ、その詳細を調べると、
18世紀にはすでに「それらしき存在」について、
フランスのピエール=シモン・ラプラスが推測を打ち立てている。
そして、意外だがアインシュタインはブラックホール否定派だったことが解る。
http://www.nikkei-science.com/page/magazine/9608/einstein.html
ブラックホールの現代的想定は、
アインシュタインが一般相対性理論を発表した直後の1915年、
カール・シュヴァルツシルトがその特殊解として導いたのが始まり。
アインシュタイン本人はそれを渋々認めていたものの、
あくまで数学的な話であって実在しないと考えていたらしい。
また、昨年3月に亡くなったS・ホーキング博士も、
2014年に現代的なブラックホールの想定を否定する説を発表した。
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/8807/
詳しいことはもちろん解らない(笑)
ただ、宇宙や星という「実在」するものが、
その寿命によってある存在に転換し、
それがすべてを吸い込み「無」になるという、
現代的なブラックホールの想定が根本的矛盾を抱えているのは解る。
さて。
今回撮影されたものは、いったい何なのか?
宇宙の謎という楽しみは、まだまだ尽きない。