Spiral-World

めくるめく世界での個人的な日記

ありがとう

MTNと飲んだ。

入院・手術を話した数少ない1人。

そして、わざわざお見舞いに来てくれた1人でもある。

「なんかね、やたらリアルで。ちっともオモシロくないし笑えなくて。

   だからこそ、自分の身に置き換えるべきなんでしょうけどね」

「結果的にたいしたことなかったけど。

  『脳で出血してる』って聞かされた時は遺書を書かなきゃと思った」

「珍しく『直接話したい』って電話もらって。

   あぁ、これはただ事じゃないなって。

   話す人はもちろんだろうけど、聴く側も覚悟いりますね」

「すまんな。余計なこと背負わせて」

「でもボクらの年齢で誰かと深く関わるって、

   こういうことなんでしょうね」

「遺書、しっかり作って、書き方教えてやるから」

「けっこう。そのくらい、自分でやるわ!」

最後はいつも通りのお笑いモードに突入したが、

それもどこか手加減気味で。

「忘年会の時には飲めるようになってるかな?」

MTNが別れ際にボソっと言った。

そう、手術は終わったが、まだ完治ではないのだ。