「北海道には梅雨がない」
そう言われていたのは、いつの頃か。
夜、屋根を打つ雨音を聴きながら思う。
今年はかなり雨が多い。
「ここ数年はこんなもんだよ」
地元の商業関連の方々にはスルーされがち。
だが、生産者のみなさんはさすがに敏感。
顔なじみの農家のおじいさんは言い切った。
「見事な蝦夷梅雨だよ。もう雨はいらないわ」
今年の北海道は6月後半から曇りや雨の日が続いた。
特に下旬に入ってからは日照時間がかなり少なく、
29日までの9日間の日照時間の平年比は、
北海道地方の平均でわずか35%。
これは6月下旬としては過去最少記録に並ぶもの。
「晩春から夏にかけて雨や曇りの日が多く現れる現象、
またはその期間」
梅雨とはそう定義されている。
北海道はこうした気象状況に毎年ならないため、
気象庁が梅雨入りや梅雨明けを発表しないので、
北海道に梅雨はないとされているらしい。
関東に比べれば湿度は高くない。
でも、やはりスッキリしない。
気持ちよく晴れてくれないかなぁ。