最近観ていたドラマの劇中で、印象深い臨終があった。
「ペンション・恋は桃色」の細野晴臣さんと、
「アンサング・シンデレラ」の伊武雅刀さん。
お2人とも主役ではなかったが、
得も言われぬ存在感に見とれてしまった。
このお2人を初めて認識したのは中学2年の時。
当時、日本の音楽界に激震をもたらした、
YMOとスネークマン・ショーのコンピレーションアルバム、
「増殖」を聴いてだ。
音楽アルバムでありながらコントも収録されており、
いや、むしろコントの面白さにド肝を抜かれたのを忘れない。
そのお2人が同時期に放映されたTVドラマで、
お亡くなりになる役を演じられたのが、
ボクの記憶とリンクしたのだろう。
細野晴臣さん73歳。
伊武雅刀さん71歳。
その年齢を聞けば今回の配役に納得できる。
だが、その年齢に達してなお、
輝きが増して見えるお2人に改めて畏怖の念を抱いた。
