寿司屋へ行った。
先月、大きな舞台をやり遂げた知人を誘って、
静かでおとなしい、慰労会。
以前、ボクがお連れして以来、
彼も何度かチャレンジしたようだが、
そのたびに満席で入れなかったようで。
「わがままが許されるなら、ぜひ」と、
リクエストをもらっていた。
だからというわけじゃなかろうが、
今回も開店から満席で。
別の店で時間を潰しながら席が空くのを待っていたが、
けっこう遅い時間になり。
「お腹はメッチャ空いてますが、だからこそ待ちます」
彼は楽しそうに笑って言った。
なので、店に入ると大喜び。
出される寿司を口に放り込んでは、
うまい、と何度も頷いた。
寿司も酒も進み、ふと時計を見ると真夜中。
ま、そんなことも、たまには良い。