タンザニアのサウステラを飲んだ。
ボクの中でタンザニアは、
どっしりとしたコクと苦味と、キレのある酸味。
だが、この豆は、コクも苦味も控えめで、
とてもきれいな柑橘系の香りと、
穏やかで上品な酸味が特徴。
常々思うが、この焙煎屋さんは、
酸味に対してとてもこだわりを持っている。
以前、お店でコーヒーを飲みながら、
焙煎を待っていた時に話した。
ボクら50代半ばの世代が子どもだった頃は、
とても苦いか、やたら酸っぱいか、
もしくはそのどちらものコーヒーが多かった。
なんにせようまいワケがないのだが、
それがコーヒーだと信じていた。
それが80年代中頃から徐々に変わり始め、
90年代に入るとそこそこおいしいコーヒーが、
街のお店で飲めるようになった。
90年代後半にスタバが登場してからは、
その傾向がさらに強まり、
今やコンビニで¥100ほど払えば、
かなりハイレベルなコーヒーを味わえる。
コーヒー好きにとってはとてもありがたい状況だが、
その反面、街の喫茶店やカフェは死活問題。
雰囲気を含めた空間づくりや、
他のメニューでの魅力を打ち出せず、
廃業する店も少なくない。
で、話を焙煎屋さんに戻す。
コーヒー豆を供給する焙煎屋さんもその激戦の最中にあり、
かなりの工夫が必要とされている。
コンビニやチェーン系列的な味わいの豆を提供すれば、
途端に価格競争に飲み込まれてしまう。
そこで、ブレンドは作らずストレートにこだわり、
苦味やコクよりも、きれいな酸味にこだわるのは、
必然と言っていいだろう。
つーか、このタイトルシリーズ、忘れてた(笑)
でも、振り返ってみると、
新しい豆にあまりチャレンジしていないことが分かる。
もっといろんな豆に出逢いたいなぁ