Spiral-World

めくるめく世界での個人的な日記

初飲みコーヒー豆 #6

タンザニアのサウステラを飲んだ。

ボクの中でタンザニアは、

どっしりとしたコクと苦味と、キレのある酸味。

だが、この豆は、コクも苦味も控えめで、

とてもきれいな柑橘系の香りと、

穏やかで上品な酸味が特徴。

常々思うが、この焙煎屋さんは、

酸味に対してとてもこだわりを持っている。

以前、お店でコーヒーを飲みながら、

焙煎を待っていた時に話した。

ボクら50代半ばの世代が子どもだった頃は、

とても苦いか、やたら酸っぱいか、

もしくはそのどちらものコーヒーが多かった。

なんにせようまいワケがないのだが、

それがコーヒーだと信じていた。

それが80年代中頃から徐々に変わり始め、

90年代に入るとそこそこおいしいコーヒーが、

街のお店で飲めるようになった。

90年代後半にスタバが登場してからは、

その傾向がさらに強まり、

今やコンビニで¥100ほど払えば、

かなりハイレベルなコーヒーを味わえる。

コーヒー好きにとってはとてもありがたい状況だが、

その反面、街の喫茶店やカフェは死活問題。

雰囲気を含めた空間づくりや、

他のメニューでの魅力を打ち出せず、

廃業する店も少なくない。

で、話を焙煎屋さんに戻す。

コーヒー豆を供給する焙煎屋さんもその激戦の最中にあり、

かなりの工夫が必要とされている。

コンビニやチェーン系列的な味わいの豆を提供すれば、

途端に価格競争に飲み込まれてしまう。

そこで、ブレンドは作らずストレートにこだわり、

苦味やコクよりも、きれいな酸味にこだわるのは、

必然と言っていいだろう。

つーか、このタイトルシリーズ、忘れてた(笑)

でも、振り返ってみると、

新しい豆にあまりチャレンジしていないことが分かる。

もっといろんな豆に出逢いたいなぁ