MTNと飲んだ。
秋頃に研修を企画しているのだが、
不思議な成り立ちの団体をメインに据えるので、
対象者と内容の絞り込みが 難しく。
相談も兼ねて付き合ってもらった。
「少し聞いただけでめんどくさいのが分かる」
そう言って笑う。
「かなりの根回しが必要になるね。
広い視野で総合的な判断をとかよく言っているけど、
うちの会社こそ、それがすごく苦手だから」
「知ってる。つーか、お前を見てれば誰でも分かるし」
「なんでだろう。
あんたに言われるとやたらムカつく」
民間と行政と教育。
ただでさえルールが大きく異なる者同士。
それがさらに複合的に絡むとなると、
相当の労力が必要とされる。
「研修っていうより、
町同士の交流みたいな扱いの方が良いのかなぁ」
「それってイベントとかセレモニーへ直通だよね？」
「確かに。そうなるよね」
なるべくシンプルでコンパクトに、が、
このテの仕掛けを実現するための近道ってことは、
今までの経験則で知っている。
でも、ある目的を果たすために関わって来た人たちが、
一堂に会すことでしか巻き起こらない何かもある。
「いやー。それが実現すればかなりすごいけど。
またずいぶんと大変なこと考えますね」
「そうなんだよ。
オレじゃ到底できないからさ。頼むな」
「ん？ 頼む？ え？ 何を？」
「いやー。使える友だちがいて幸せだわ、オレ」
「待て待て待て。やるなんて言ってないぞ」
「ありがとうMTN！ 頼りにしてるぞ」
解決どころか、1mmも前進して無いけど、
楽しかったから良しとする。
