TORさんとボクの関係を、
端的な言葉で表現する事はできる。
ただ、それがその通りであったとしても、
改めて言葉にすると照れくさいし、
気持ち悪いので互いにスルーしている。
今夜は2人で隣町で飲み会。
お互いに団体や業界の会合に飽きており、
いろんな話をしたいのだが地元ではできず。
ならばと、隣町での仕事を無理やり夕方にねじ込み、
泊まり込みでじっくり飲もうと。
「ホントに仲が良いのね」
以前、TORさんにご紹介頂いたスナックで、
今日の流れを知った女店主が言う。
「俺はコイツの誘いにのってやってるだけだ」
師匠であるTORさんは突き放したように言う。
「でも、オレがまったく誘わなかったら、
寂し過ぎて死んじゃうクセに」
ボクも負けじと言う。
それをみてカウンター越しに女店主が笑う。
「どうみたってただの仲良しでしょ」
ま、そうなんだろうな。
他の客が来ない店で、
ゆっくりじっくり酒と会話を楽しんだ。