KYSと飲んだ。
今回はいつもの蕎麦屋が開いていたので、
静かな店内でさっぱりとした肴を中心に。
「謝らなきゃならないのだが」
ビールで乾杯してすぐに、
KYSが口を開いた。
「秋の連休、北海道へ行けなくなった」
「OK。分かったよ」
「夏に続いて、ホント申し訳ない」
「別にお前が悪いわけじゃないし、
来年走ればイイだけのことじゃん」
KYSの職場では夏季と秋季の休暇に有給をプラスし、
長めの連休にするためにみんなで調整をしており。
「それでも変更する人が出るかと期待してたが、
ダメだったわ」
加えてシルバーウィークの北海道行きフェリーも、
バイク枠はすでに完売しているという。
「あはははは。秋でも売り切れか?
スゲーな北海道」
「来年は抜かり無く準備するわ」
KYSが神妙な表情で言う。
「その前に来年のGWツーリングの準備ね」
楽しい時間は静かに過ぎた。