昼食後に硫黄山へと立ち寄った。
クルマから降りると同時にごうごうという音が響き、
山肌から噴煙が立ち上り硫黄の匂いが鼻をつく。
「地球に息づかい」
TORさんはうれしそうだが、
ボクはあまりの匂いと迫力に気圧され、
噴気孔近くまでは立ち寄れず。
麓にあるレストハウスで温泉卵を食するにとどめた。
このエリアはいつも通り過ぎるばかりで、
こんなにゆっくりしたのは初めて。
「今回は道内屈指の峠を走る旅」
いつからそんな設定になったのかは不明だが、
確かに楽しい峠道を走ってはいる。
秋の晴れた週末でもっと混み合っていると思ったが、
どこへ行く道もガラ空き(笑)
おかげで快適なドライブと観光地めぐりが両立できている。
屈斜路湖のほとりから美幌峠を走り、北見へ。
師匠とのドライブとしては、
いまだかつて無いほど寄り道したのに、
夕方になる前にホテルへ着いてしまう。
「お前が飛ばすからだろ」
TORさんは笑うが、けしてそんなことはない。
ホテルでゆっくり温泉に浸かり、
日が暮れた頃に夕飯へ。
焼肉が名物の北見にいるのだからと、
ブラつきながら数件覗くがどこも満席。
ちょっと焦りだした頃、
TORさんが見つけた店に運良く入れた。
ホルモンのおいしさに驚き、
牛タンのイマイチさを笑い。
2次会のバーへ向かう頃には、
すっかりこの街が好きになっていた。