世界タイトルに初挑戦をした阿部麗也選手が、
敗れてしまった。
王者のルイスアルベルト・ロペスと対戦。
2人とも30歳。
ロペスが30勝(17KO)2敗。
阿部は25勝(10KO)4敗1分け。
オーソドックスで変則的なスタイルの王者が、
サウスポーで脚を使う挑戦者を追う形で試合が進むも、
序盤から阿部を圧倒。
残念ながら8回でTKO負けとなった。
阿部選手は神奈川県内のプレス工業で働きながら、
ボクシングジムに通いトレーニングに励んだ。
これまでは計量と試合当日だけ仕事を休んだが、
今回はニューヨークでの試合だったため、
1週間前から有給休暇を取ったという。
トランクスには務める会社名を入れ、
ベルトを持ち帰ることが応援してくれる同僚への恩返しと、
この日の試合に臨んだが、夢は叶わなかった。
阿部選手が務める会社や通うボクシングジムは、
ボクの生まれ育った町にほど近く、
勝手に親近感を持っていた。
何より、仕事を続けながら、
世界タイトルマッチまで登りつめた苦労人に、
なんとしても勝ってほしかった。
今回の敗戦は残念だが、
もう一度チャンスを掴み、
夢を見せてほしい。
阿部麗也選手、おつかれさまでした。
ありがとうございました。