24日に国技館で行われ日本人ボクサー3人の世界戦は、
全員が勝利といううれしい結果となった。
WBO世界Sフライ級タイトルマッチでは、
田中恒成選手が3-0の判定で新王者となり、
4階級制覇を達成。
挑戦者の中谷潤人選手が6RでのTKOで新王者となり、
3階級制覇を達成。
王者の井上拓真選手がアンカハスを9RにKOで下し、
初防衛に成功。
ボクが危惧したほどには、
3選手とも苦戦はしなかった?ように思う。
特に中谷選手に至っては圧勝。
バンタム転級初戦での王者挑戦にも関わらず、
まったく違和感が無く、
むしろ王者の風格を漂わせる闘いぶりだった。
苦戦というか、
最も激しい闘いを制したのは井上拓真選手。
彼にとって「史上最強の対戦相手」のアンカハスを、
打撃戦で倒しきったのは見事だし、
これまでで最高のパフォーマンスだったと思う。
モンスター井上尚弥の弟としてではなく、
1人の世界チャンプとして、
これからが楽しみな選手となった。
危なげなく勝ったにも関わらず、
モヤモヤが残ったのが田中恒成選手だった。
史上最速での4階級制覇は見事。
タフで常にバッティングしそうな位置取りをする相手に、
最後まで冷静な闘い方を貫いたのは、
スゴい進化だと思う。
だが、何度かあったKOチャンスを逃したもの事実。
「ダウンしてでも攻め続け、最後はKO勝ち」という、
以前の熱いスタイルに戻れとは言わない。
ただ、クールでクレバーでありながら、
相手を倒し切ってしまうくらい強い彼を、
観たいと願ってしまう。
なんにしても、
3人の日本人が世界タイトルマッチで勝利するという、
夢のようで超贅沢な夜を過ごさせて頂けた。
田中選手、中谷選手、井上選手、
おめでとうございます。
ありがとうございました。