Spiral-World

めくるめく世界での個人的な日記

ふさわしい栄誉

第71回カンヌ国際映画祭で、

是枝裕和監督の「万引き家族」がパルムドールを受賞した。

日本作品としては1954年の衣笠貞之助監督「地獄門」、

80年の黒澤明監督「影武者」、

83年の今村昌平監督「楢山節考」、97年「うなぎ」に続く、

21年ぶり5作品目の快挙となった。

「うわぁ」

是枝監督はトロフィーを受け取ると感嘆の声を漏らし言った。

「ちょっと、さすがに足が震えています」

カンヌは参加7回目の常連。

その他、世界の数々の映画祭に参加していても、

この受賞にはさすがに武者震い。

「この場にいられることが本当に幸せです。

 そして、この映画祭に参加すると、

 いつも思いますが、勇気をもらいます。

 映画を作り続ける勇気をもらいます。

 そして、何だか対立している人と人、

 隔てられている世界と世界を、

 映画がつなぐ力を持つのではないかという希望を感じます」

「今回、皆さんに頂いたその勇気と希望を、

 まず一足先に日本に戻ったスタッフとキャストと

 分かち合いたいですし、

 作品が選ばれたにもかかわらず、

 ここに参加できなかった

 2人の監督たちとも分かち合いたいですし。

 これから映画を作り、

 ここを目指す若い映画の作り手たちと

 分かち合いたいと思います。

 ありがとうございます」

https://www.google.co.jp/amp/s/www.nikkansports.com/m/entertainment/news/amp/201709180000088.html

是枝さんは以前から日本映画界の未来を憂いていた。

ご自身はもちろん、日本映画界にとっても快挙。

その受賞のコメントの締めくくりを、

これからの世代に向けて発っしたことに、グッと来た。

おめでとうございます。