おいしいラーメンに満足しつつ、仕事に復帰。
目的地で書類を申請しようとしていたら肩を叩かれ、
振り向くと知り合いが立っていた。
「あれ? どうしたんですか?」
「やだなぁ。それ、ボクのセリフでしょ?」
そう笑う彼は司法書士。
10年ほど前に北海道へ移住して来られ、
個人事務所を立ち上げられるとのことで、
お手伝いをさせていただいた。
「そっか。ここは先生の書庫みたいなもんでしたね」
「そう。頼んでくれれば、今回も来なくて済んだのに」
「あ! あは、あはははは。確かにそうですね」
「冗談はさておき、今日は?」
「新規の借り入れに必要な書類を」
「なるほど。それじゃボクの出番は無いですね」
しばらく立ち話をして別れたが、
なんともうれしい偶然だった。