Spiral-World

めくるめく世界での個人的な日記

彼の想い

行政に関わる知人とお話をした。

朝、「時間があれば」とメッセージが入り、

夕方ならば時間があるのでお会いすることに。

「このままじゃ、ちょっとマズイかと」

今、地元で盛り上がっている話題について、

彼なりの見解をお聞かせ頂いた。

ある公共事業について、

一部の地元住民から不満が湧き上がっている。

それに対して大方の行政関係者は、

「すでに議論済み」とのスタンスを崩そうとしない。

確かに議会では承認を得てはいるが、

採決の結果は賛成・反対票が二つに割れ、

かろうじての予算案通過だった。

さらに、その後にはCOVIT-19感染拡大もあり、

事業見直しの声が高まったのだが、

行政側のあまりに頑な対応に、

住民が更に不満を募らせるとの悪循環に陥っている。

「反対賛成の二者択一では片付けられない問題で、

 これからの町育ての在り方を考えると、

 もっと丁寧に進めるべき案件だと思うんです」

もともと「慎重派」だった彼は、不安を口にした。

ボクが生業としている商売においては、

今回の事業はこの上なくありがたい。

それこそ待ちに待った特需だ。

ただ、一市民としては今回の行政の対応に、

大きな疑問と不信感を持たざるを得ない。

そう話した。

「立場的には言いづらいでしょうに、

 よく率直にお話下さいました」

それは、彼が自分の想いを偽りなく話してくれたことへの返礼。

それをどう使おうと、それは彼次第。

さて、どうなりますことやら。