比嘉大吾がまた世界を目指すと表明してくれた。
比嘉は2014年6月のプロデビュー以来、
15試合連続KO勝利を収めたハードパンチャーであり、
元WBC世界フライ級王者。
それはデビュー戦からの連続KO勝利数での日本新記録であり、
連続KO勝利数での日本タイ記録。
だが、連続KO勝利数での日本新記録と、
世界王座3度目の防衛をかけた16戦目で、まさかの計量失格。
王座剥奪だけでなく無期限のライセンス停止処分を受け、
すべてを失った。
昨年、処分が解除され、今年2月にリング復帰。
復帰戦をなんとかTKOで飾ったものの、
比嘉は試合後のインタビューで現役続行に言葉を濁し、
3月に入るとジムとの契約を破棄した。
その後、4階級制覇王者の井岡一翔と同じジムへ移籍。
フライ級王座を獲得した時のパートナーである、
野木トレーナーと再タッグを組み、
主戦場をバンタム級へと上げ、新たに世界を目指すという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c6d7aa75f1c673e936d46bcdd34104adf4bda432
フライ級のリミットは50.80kg。
バンタム級は53.52kg。
2階級上げで減量苦はかなり解放されるだろう。
反面、フライ級では破格だったパワーが通用するのか、との不安も。
そんな周囲の心配をよそに、比嘉は前向きだ。
「ずっといい練習ができている。
準備をしっかりとしたらいいボクシングができると思う」
いかに素晴らしい才能を持とうと、
心技体が揃ってこそ、それが光る。
新しい環境と階級。
それが比嘉本来のポテンシャルを引き出すのなら、何より。
そして、彼がその視線の先に井上尚弥を見据えているだろうことが、
とてもうれしい。