「そんな格好で何やってんスか?
え? あれ? バイク? どーかしたんスか?」
レッカー車を待っていると、
勉強会の若手メンバーのTKNが登場。
休憩に立ち寄ったPAでボクを発見してくれたのだ。
事情を説明すると、ヤツは瞳を輝かせて言った。
「オレのクルマでバイク屋さんへ行って手続きして、
その流れで勉強会へ向かいましょう。
この時間ならぜんぜん間に合いますから」
確かに時間的にはぜんぜん余裕。
でも、そのタイミングでここにいるってことは、
彼も勉強会前に寄り道を考えていたはず。
なので、丁重にお断りした。
「君の役目は、このクソおもしろい偶然を、
もっとおもしろおかしくみんなに伝え、
今日の勉強会を盛り上げることだ」
粘る彼をそう言って送り出すと、
ほどなくして電話が鳴った。
勉強会唯一の女性メンバーTKHSさんだ。
「どう? 順調?」
みんなで泊まるホテルで待ち合わせをし、
ボクはそこにバイクを置いて、
彼女のクルマで集合場所へ行く手はずだった。
事情を説明すると彼女は呆れた声で言った。
「高速のPA手前でパンクとか、どんだけラッキーなの?
で、バイク屋さんはどこで何時頃に着きそう?」
「北広島付近に11時前後かと」
「OK。ちょうどその頃に近くのインターを通るから、
高速を降りて迎えに行くわ」
TKN同様にお断りしようとしたが、
「待ち合わせ場所が変わるだけ」と笑って、
彼女は電話を切ってしまった。
それからすぐレッカー車が到着。
ドライバーさんにお願いすると、
バイク屋まで同乗させて下さった。
担当者によっては断られるケースもあると、
保険会社のオペレーターから聞かされていたので、
ホッとしたし、ホントに助かった。
そうした神々に救われて、
ボクと愛車はなんとかバイク屋に辿り着き、
勉強会にも間に合った。
ありがとうございます!
さぁ、仲間との時間を楽しむぞ!