Spiral-World

めくるめく世界での個人的な日記

偶然であれ必然であれ

「セッション」を観た。

 

ずっと観たいと思っていて、

でも、iPadの音では観たくなくて。

 

Blu-rayを買って5.1ch大音量だなと思っていたところ、

リバイバル上映されると知って車を走らせた。

 

いやー、良かった。

理不尽で不愉快で不可解。

それが、とても良かった。

 

「J.K.シモンズが鬼と化してる」

そんな前評判しか知らなかったがそれだけで想像できた。

きっと「フルメタルジャケット」並みなんだろうと。

で、それに近かった(笑)

 

表現を高めたいとの渇望が行き着く果ての狂気。

そして、それを表現として成立させ、

観聴きする人を感動させられる。

そんな稀有な「才能」に取込まれてしまった変態2人の物語。

 

観終えてからレビューに目を通すと、

評価がかなり極端に割れており、

厳しい評価をされている方には、

ミュージシャンだったりジャズに詳しい方が多い印象。

 

それはそれで理解できる。

音楽素人のボクですら「?」な設定はあった。

 

だが、この作品はジャズやそれに関わる人を、

リアルに描くことを主たる目的とはしていない。

表現を高めることに魅入られ、

狂気の領域へと足を踏み入れてしまう人の有様を描いている。

 

とまれ。

とても良い作品だった。