10月24日、朝日・読売新聞の朝刊に掲載された、
宝島社の広告を見て考えさせられた。
青空と黄金の麦畑がウクライナを表しているのは明白だが、
「世界を敵にまわして 生き残ったヤツはいない」
とのキャッチコピーには戸惑った。
第一印象として、かなり過激だな、と。
そして、このコピーの受け止め方は、
人によってかなり幅が出るだろうな、と。
まず、「世界」とは何を指すのかで、
意味がまったく変わる。
それは仕掛けとして受け止め、
「世界」との意味を、戦争に反対し平和を望む、
地球上の圧倒的多数の人たちと想定しても、
「敵に回して」「生き残った」との言葉が、
結局は闘いを連想させることにモヤッとするのだ。
ロシアによるウクライナ侵攻を容認する気はない。
だが、ロシアがその愚行に踏み切った背景には、
以前も同じようなことを書いたが、
短絡的思考で善悪や敵味方を切り分けると、
結果的にロシアは国際的な孤立を深め、
戦闘の激化、長期化につながりはしないか?
宝島社はこの広告の意図について、
次のようにコメントしている。
「今日も、地球上で悲惨な戦争や紛争が続いています。
政治上の都合によって、
日常を突然奪われてしまう人々が絶えません。
人類は、いつまで同じ過ちを繰り返すのでしょうか。
『早期の戦争終結を。そして、世界に平和を。』という切なる願いを、
国連デーであり、国連軍縮週間にあたる10月24日に強く訴えます」
さて。
あなたはこのコピーをどう受け止めますか?