久しぶりに写真集を開いた。
「九龍城探訪」と「大図解九龍城」。
行ってみたいところは?
そう訊かれたら、かなり迷う。でも、「時間を超えて」との条件が付けられるなら、ほぼ迷わずに二カ所を答えられる。
ピラミッドが作られた時代のエジプトと、一九四〇年代に九龍がスラム街として肥大化し始めた頃の香港だ。
目的やプロセスは大きく違えど、どちらも巨大なエネルギーが渦巻いていたはずで。それを目の当たりにできたら、とよく思うし、すでに消滅してしまった九龍には、特に強い憧憬を感じてしまう。
夢の中でもかまわない。行ってみたいなぁ。
酔に任せてつぶやく。