「なんとなく予感はしてたが、マジなのか?」
KYSは電話口で言った。
「レンタルってのも一つの手ではあるんだが、
なんかさ、しっくりこないんだよ」
「ま、いつからかお前が、
借りること全般がキライになったのは知ってるけど」
「とは言え、この年度末の時期に、
急にそっちまでは行けないし・・・」
「オレが行くのはゼンゼンかまわないよ。
どうせ今週末はツーリングの予定だったから。
でも、オレに任せて良いのか?」
「むしろ、お前らにしか頼めないだろ?
しかも、大型免許を持っているのはお前だけだし」
「分かった。行くよ」
「すまんが、頼む」
バイクを買うと決めた。
で、その候補車をKYSに観てもらいたいと頼んだ。
そのバイクがダメなら、また他の手を考える。
とにかく、また、走ることにした。