2021-06-16 あの日の海へ バイク・クルマ・旅 「さて、どこへ向かいます?」 夕方の駐車場でKZKが尋ねる。 「江ノ島、でしょうね、やっぱ」 KZKが買ったばかりのバイクと、 最近お姉さんからもらったというスクーターで、 一緒に走ることに。 「でも、時短だし、店とかやってないですよ」 「分かってねぇな、若者。 6月の夕方にヤローが2人で意味も無く走ると言えば、 江ノ島以外にないでしょ?」 「すみません。 その理屈、分かりたくないです。本能的に」 そんな戯言を交わしながら、 ボクらは夕方の混んだ16号線を走り始めた。