KYSと飲んだ。
時短営業なのでゆっくりはできなかったが、
来週のKYSの誕生日を祝うことができた。
「ウチのが亡くなって5年も経って。
ようやく少しだけ前進できたように思う」
バイクの話で盛り上がっていると何を思ったのか、
亡くなった奥さんのことを言った。
「いつも気を使ってくれてありがとな」
やめろ。
うれしくて、でも、どこかさみしくて、涙が出る。
ボクたちが出逢ったのは11歳の時。
それから数え切れないケンカやトラブルを経て、
友だち、はおろか、もっと言えば、
家族との括りにも納まらない関係に至った。
「いや、ほら、55歳って、
いちおう区切りが良いからさ」
照れ隠しに笑う。
その顔には、確かに以前より明るさが戻っていた。
おめでとう。