「今日はそんなに悪くないですね」
この鍼灸院での診察は今日が最後だが、
女性鍼灸師はいつもとまったく変わらず。
7月から開業するというがPRはほぼ無し。
もむしろこの鍼灸院のスタッフをしっかり褒める。
その姿に信頼が高まる。
「肩の動きはもう少し良くできると思いますが」
終わりの時間が近づくと、名残惜しそうに言った。
「7月からは時間を気にせず、
じっくり診させてもらえると思います」
ボクが北海道のおみやげを渡すと、
彼女も袋を差し出した。
「ほんとにいつもありがとうございます」
いえいえ、こちらこそ。
ありがとうございました。