Spiral-World

めくるめく世界での個人的な日記

純真無垢という闇

ネトフリ制作のドラマ『アドレセンス』を観た。

 

今年3月に配信が始まると、

たちまち世界中で話題となり、

各国で視聴ランキング1位に浮上した話題作。

 

そうとは知らず、

オススメから適当に選んで観たので、

作品が持つ迫力に気圧されっぱなしだった。

 

最初はミステリーなのかと思って観ていたが、

ぜんぜん違って。

 

思春期の子どもたちの多くが直面する、

自己確立という超難題は、

良くも悪くも人を変える。

 

そして、その変化のあり方を、

ほとんどの子どもたちは選ぶことができず、

失望と絶望に打ちのめされる。

 

そこから這い上がれればまだ幸せで、

ひどくこじらせてしまうと、

その後の人生が狂うことすらある。

 

主人公は13歳の少年であり、

彼が起こしてしまった事件と、

それに至る経緯と言動に焦点が当てられている。

 

だが、犯行を起こした少年は、

物語として必要な役割でしかなく、

本作が描いているのは、

人生において最も不安定とすら言える思春期に、

情報化社会がもたらす相対的格差の闇だと感じた。

 

そんなド素人の解説や分析はどうあれ、

主人公であるジェイミーを演じた、

オーウェン・クーパーの演技は圧巻。

 

濃厚な内容で4話完結。

終わり方については賛否があろうが、

常識や非常識、正義や悪といった、

安易な着地をせさなかったことに安堵した。

 

まだご覧になっておらず、

かなり不快になっても良いと思われる方は、ぜひ。