コンビニの経営がいかに大変か。
それは、働いている方ほどではないにせよ、
利用者としてもある程度は想像できる。
24時間を365日。
絶え間なく、しかも破綻なく可動させるのはある意味、
サーカスの綱渡りにも似た離れ業だと思う。
2月1日から午前1〜6時の営業を休止し、
実質24時間営業から離脱したことで本部と対立していると、
大々的に報じられている。
それを観ていて、
「24時間営業」が7-11本部にとっても加盟店にとっても、
キーとなっているのが解る。
コンビニはその名の通り、便利だ。
場所や時間帯を問わず、数え切れないほど救われてきた。
ただ、それが加盟店やスタッフへのダメージとなり、
長年蓄積されてきたのも事実。
片や、7-11本部が「24時間」を安易に捨てられないのも解る。
利用者への利便性向上だけではなく、
商品開発や緻密に組み上げられた物流システムも含め、
営業形態の変更は企業存続に関わる問題だろう。
多様化する生活様式に対応すべく、
限られたスペースで創意と工夫を重ね、
絶え間ない利便性を追求した結果、
百貨店やスーパーを押しのけて小売業売上高日本一となった。
そして、人口規模に関わらず「社会インフラ」と言われるほど、
欠かせない機能性を備えてしまった。
すべての利用者が「永遠の24時間」を必要とはしていない。
しかし、誰がいつどのようにコンビニを必要とするのかを、
事業者も利用者も、もう選べないところまで来てしまっている。
「働き方改革」が何をもたらすのか?
ボクにはよく分からない。
ただ、更なる生活の多様化は、
これまでに無い利便性を求め、
それに対応し働く人が必要となるだろう。
「いつでも、どこでも、誰でも」
その利便性の追求はこれまでの経済成長と無縁ではない。
そして、そこで働く人たちもまた、
間違いなく「働き方改革」の対象者であり、
利便性を必要とする。
誰が誰の利便性を担保するのか?
ボクには分からない。