「今日はちょっと痛いかも」
あお向けの時には特に何も言わなかったのに、
うつ伏せの状態で背中から腰にかけて触診した後、
女性鍼灸師は予告した。
「腎臓が少し弱っていますね。
それで背中と腰にダルさが出るんだと思います」
約1時間。鍼とお灸をたっぷりと。
彼女が言う通り、確かに痛かった。特に左側。
でも、それだけじゃ終わらず。
「少し血を抜きます。
チクっとしますけどガマンしてください」
そう言うと彼女は後頭部の3ヶ所に何かを刺し、
消毒液を染み込ませたカーゼで拭きつつ血を絞り出した。
施術中はほぼ目を閉じているのだが、
術後に目を開けると視界がクリアになった感じがする。
「それなら良かったです」
これで今夜もグッスリだな。
ありがとうございました。