「どこまで走って来たんですか?」
バイク屋の店主はニヤニヤしながらボクを見た。
「昨日は450kmくらいかな。なので今日は近場」
タンクが空に近かったのと、
道内に陸送して以降の走行距離が3,000kmを越えたので、
オイル交換をすることに。
「1シーズンでのオイル交換って何年ぶりですかね?」
「ほんとに。こっち来てすぐの数年だけだよな」
そんな話をしながら、
気になっていたシフトのしづらさについて尋ねた。
店主はバイクに跨ってエンジンを掛けるとすぐに言った。
「これって、このバイクの持病です」
ハンドル左のクラッチのマスターシリンダーを開けると、
ほぼカラッポ。
「これじゃぁね。つーか、これでよく走りましたね」
「走り初めてちょっとすると気にならなかったから」
「ま、クラッチ切らなくても走れなくは無いけど(笑)」
クラッチレリーズからのオイル漏れは、
XJR1300定番のトラブルでwebでもわんさか出てくる。
「ちょっとでも気になったら、すぐに来て下さいね。
この程度のことで良かったですけど、
峠とかで停まったらシャレになりませんよ」
「確かに、そうね。気をつける」
「他に気になることはありませんか?」
「ダンロップのタイヤ、履いてみたくて」
「いやいや、タイヤはまだまだ大丈夫ですって。
今はどうでも良いことばっか、なんで気にしますかね?」
楽しかった散歩の帰りにガッチリ怒られました(笑)