Spiral-World

めくるめく世界での個人的な日記

せつなき世界

映画「すばらしき世界」を観た。

そして、生きづらさについて考えた。

 

実在した人物をモデルとした原作に惚れ込んだ、

西川美和監督がメガホンを取り、

主演の役所広司をはじめ、

橋爪功梶芽衣子、北村有起、

長澤まさみ、仲野太賀らが名を連ねる作品。

 

主人公は幼少期に芸者の母親と離別し養護施設へ。

10代後半には暴力団と関係を持ちはじめ、

数々の犯罪によって人生の大半を刑務所で過ごした男。

 

若い暴力団員から襲われるも逆に殺してしまい、

殺人罪旭川刑務所に13年間収監され、

43歳での出所を機に、

堅気になろうとする姿を描いている。

 

本作は主人公やヤクザを美化も擁護もせず、

かと言って、そうした「キズ者」たちを、

安易に受け容れられない、

「カタギ」たちの社会を批判もせず。

 

どちらの側の者たちもが持つ「残酷さ」と「弱さ」と、

他者に優しくありたいと願う気持ちが描かれている。

 

先日の「PERFECT DAYS」を観た際に、

XつながりのBODY SHOP 圭さんが、

コメントを下さった。

 

「前に見たような気がすると思いつつ、

 見始めましたところ
『すばらしき世界』と勘違いしておりました😅」

 

そのコメント読んで本作を思い出して観た。

 

役所広司さんが主演だから、ではなく、

この2つの作品で描かれている2人の主人公には、

通ずる何かがあると感じた。

 

どちらかしか観ておられないなら、

もしくはどちらも観ておられないなら、

時間と根気に余裕のある方は2本続けて。

そうでない方も短期間でご覧になって下さい。