Spiral-World

めくるめく世界での個人的な日記

やるせない夜

鮎川誠さんが亡くなられた。

 

20代前半の専門学校生だった頃、

仲間と企画したイベントに絡んで約半年間、

シーナ&ザ・ロケッツのお手伝いをさせて頂いた。

 

自ら望んで進学したものの、

やりがいを見出だせぬまま過ごしていたボクにとって、

そのイベントとシナロケは、

モチベーションそのものになった。

 

イベントが大成功に終わった直後、

ご挨拶をすると鮎川さんは、

優しい笑顔と独特な口調でおっしゃった。

 

「こんなに楽しい企画、初めてやった。

 魂が揺さぶられたよ」

 

その時のことを、今でもはっきりと思い出せる。

 

この写真はイベントから6年後、

ライター時代にインタビューさせて頂いた時のもの。

それ以来30年間ずっとボクの部屋に飾られている。

 

そして今、ボクはこの文章を書きながら、

写真を眺め泣いている。

 

ありがとうございました。