
「雨、降ってきちゃいましたね」
今夜の宿は小樽フェリーターミナルそばのオスパ。
喫煙室でタバコを吸っていると話しかけられた。
「朝までにはやんでくれますかね?」
タバコを吸いながらビールを飲み、
互いの旅程などを話した。
オスパは24時間営業の温浴施設であり宿泊も可能。
長距離ドライバーやライダーはもちろん、
家族連れや旅人が多く集う名所だという。
快活CLUBや札幌のホテルも考えたが、
SWで割高なうえに超混み合っており。
さらに、KYSのフェリーが到着する時が大雨なら、
待機場所が必要になるので断念した。
早めに到着してさっそく場所を確保。
温泉とサウナを楽しんで、
夕飯はすぐ横のセコマで済ませた。
2階の大広間へ戻ってハイボールを飲み、
少しウトウトするも、
人の出入りが多くて寝付けず。
温泉に入ってはタバコを吸うを繰り返すも、
まだ? もう? 22時(笑)
「これだけ人がいると、さすがに寝られない」
山形から来たという20代のライダーは苦笑い。
「早朝のフェリーで友だちと落ち合って、
稚内まで走る予定なので、
ちょっと眠りたいんだけど」
ボクも苦笑い。
それからしばらく雑談が続いた。
天気予報を何度確認しても、
明日の午前中は一定時間雨に降られる。
ツーリングが始まれば、
KYSはコースにもペースにも一切口を出さず、
ボクを信じて走るはずだ。
だからこそボクは、
天候や体調や他者に抗わず、
予定よりも安心と安全を優先する勇気を、
一瞬も忘れてはならない。
「楽しかった。また一緒に走ろう」
小樽で別れる時に、
KYSに笑ってそう言わせる。
その言葉以外、何もいらない。
そろそろ寝なきゃ。
そう思う一方で、
こういう時間は嫌いじゃない自分がいる(笑)