
「明日から本番でしょ? そろそろ帰りましょう」
ボクが言うと、顔なじみの行政担当者の肩が揺れた。
「なんだよ?
言いたいことがあるならハッキリ言いなさいよ」
「あなたから帰りましょうって言葉、
初めて聞いたように思って」
今回のリスキリングプログラムに参加する、
弊社のビジネスパートナーであるメーカーの社員たちは、
やたらと元気で。
「そうなんですか?
じゃあ、私たちは一緒に飲んでてつまらないと?」
社交的で茶目っ気もある女性が、
いたずらっぽく言う。
「オヤヂみたいなことを言うのやめなさい。
今日は都内からの移動だったし、
明日も早いかなと思っただけだって」
「私たち参加者同士もほぼ初対面で、
しかもこの研修は初参加なので、
もう少しだけお話聞きたいです」
あぁ、こいつ、仕事できるんだろうな。
で、年上の先輩とかにも、
こうやって仕事振ったりしてんだろうな。
もう勝ち目はないので3次会へ。
そこでもあれこれ話して、深夜まで・・・。
どんだけタフなんだよ?
日付をまたいでようやく解放され、
苦笑いしながら自宅へ戻った。
おつかれ、俺!